【初心者に解説する基本偏】
 
 

はじめに

ファイルメーカープロはデータベース作成アプリケーションです、マイクロソフトが出しているアクセスなども同じでリレーショナルデータベースと呼ばれます、バージョンが3からだったか(記憶にありません)からリレーションが出来るようになりました、アクセスと違う所は基本的にはあまりありません、グラフの表示が出来ないぐらいですか(こまかいこと言えばたくさんあります)ここではリレーショナルデータベースについて説明していきます。

 
 
リレーションについて

リレーショナル・データベースとはテーブルを扱うデータベースだということです。
テーブルとテーブルをフィールドの条件でつなぎます、キーフィールドと呼ばれるフィールドの条件を決めテーブル内のキーフィールドどうしでつなぎます。

下図のリレーションは2つのファイルで「顧客NO」フールドをキーフィールドとしています、これにより営業日報ファイルに顧客NOを入力することのよって、顧客情報ファイルのデータを呼び出します。

   
   
 
テーブルについて

ファイルメーカープロではテーブルという言葉は通常は使いません、テーブル=ファイルとなります。
新規作成でファイルを複数作成しリレーションを組んでいきます、この時の関連ファイルを一般的にテーブルと言います。

下図はテーブルの構成の一例です。
同フォルダにおいておきましよう、規制はありませんがまとめやすいので、作者の知り合いがバラバラにテーブルを配置していたのを見て修正した記憶があります。
アクセスやSQLなどは1ファイルに複数のテーブルを配置出来ますが、ファイルメーカーは1テーブルごとの管理になります。
 

   
   
 
データベースについて  

データベースてのは、情報を、項目毎に、例えば「カード」としてバラバラに存在させるようなものです。
顧客管理や売上管理など情報を蓄積し自分が見たい情報を表示してくれる、便利な帳票のようなものです。
データベースを作成するさいに、まずやらなければいけないのはファイル設計です、ファイル設計と言うとなんか難しそうと思うかもしれませんが、データベースの目的が決まっていれば簡単です、よくいきなり作成してしまう人がいますが、後で苦労するので必ず作成しましよう。
   
 
ファイル設計について  

ファイル設計書の作成はデータベースを作成するにあたって大変重要なことです、ファイルの構成をエクセルなどで作成します。

■フィード名
■フィールドタイプ
■フィールドの制限
■フィールドの目的
■フィールドの備考

最低これくらいは作成しましよう。
 
システム名: 販売管理システム
データベース名: 顧客マスタ
テーブル名: 顧客マスタ.FP5
フィード名
タイプ
制限
目的
備考
顧客NO 数字 テキスト入力不可
重複不可
キーフィールド リレーション用に
顧客名 テキスト 全角20文字    
登録日 日付 全角不可
初登録日固定
登録日の確認 いつから取引しているのか確認
更新時間 時間 編集時自動更新 変更時間確認  
 
ファイル設計書が出来上がれば、ファイルメーカーを立ち上げ新規作成していきましよう、既存のファイルを改造しても良いと思います、テンプレートがたくさん出ていますのでフィールドを変更するだけでも良いとおもいます。
   
 

スクリプトについて

皆さんここで苦労なさいます、スクリプトというのは、データベースを構築するのに無くてはならないものです 、一般的にはソースと呼ばれテーブルとは切り離されていますがファイルメーカーはテーブルそのものにソースを書いていく不思議なアプリケーションです、アクセスやVB経験者は変わっていると思われます(作者も最初はなんじゃこれ)VBなどはソースの固まりでいわゆるスクリプトだけのEXEを作成しテーブルはSQLやアクセスなどを使用します、でもファイルメーカーは違いますなぜかテーブル(ファイル)の中でソース(スクリプト)を書きます(選ぶの方が適正かも)ファイルメーカーの良い所はこのソース作成にあります、VBやアクセスと違い日本語であらかじめ用意されているソースを組合すだけのお手軽簡単なソースを構成出来ます。(キーボードで入力しなくても選ぶだけ)

ファイルメーカーのスクリプト定義ではあまり複雑なことをしなければ、すごい簡単です。
単に画面を変更するだけならジョブを定義しなくても ボタンを作成し「レイアウト切り替え」で画面を指定するだけでOKしかも日本語だし、スクリプトもファイル設計書と同じでソース解説書が必要となってきます、単純なスクリプトだと必要ありませんが複雑にすればするほど必要になってきます、本当は簡単なスクリプトでも解説書を残しておく方がベストです。


 

 

システム名: 販売管理システム
データベース名: 従業員情報
テーブル名: 従業員情報.FP5

 

スクリプト名:検索
≠フィールドへ移動〔「名」〕
≠検索モードに切り替え〔一時停止〕
≠レイアウトの切り替え〔一覧表〕

   
 

スクリプト名:削除
≠レコード/検索条件削除〔ダイアログなし〕

   
 

このようにスクリプトだけの解説書とファイル設計書をエクセル等で作成しておくと、後々便利です、めんどくさい作業となりますが、作成することをお勧めします。

スクリプトと言えばデバック(スクリプトがちゃんと動くかどうかの検証)これもかなり重要なことです、また自分だけでするのではなく、他人にしてもらいましょう、デバックとはソースの検証のことです簡単に言えば、スクリプトがちゃんと動くかどうかを調べる作業となります。

   
 

デバックについて

この作業は第三者を巻き込みしなければならない作業かな?、このデバック作業が完璧なシステム屋さんはいません、それは何故か?システム構築に完全は無いからです、銀行のオンラインでもストップしてしまう(ATMどっかの銀行でありました)くらい詳細にしても出てくるエラーのことです、一般的にVBやコボルでもバグと言う言葉を聞いたことがあると思います、このバグを見つけるためにする作業です。

バグ(システムが動かない「スクリプトが動かない」)の検証をします、複雑なスクリプト構成をした場合に必ずと言って良いほどバグが出ます、作者もVBで「かんぺきだ〜」と思ってもあとで「おかしいんですけど」と言われてやり直すことが多々あります、ファイルメーカーのスクリプトも同じでこのデバック作業が大変です、お前ちゃんと作成しろよと言われればそれまでなのですが、人間のすることミスもあります、勘違いもあります。

めげずに頑張りましょう、初心者は大きな心を持っていないとデータベースは作成できません、失敗が明日につながる糧です、何度も作成していくと出来るようになりますので、頑張りましょう。



 
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