イラストレーターで間取り図作成ってどんな感じ?
間取り図作成代行サービスは、不動産会社の売上、業務効率アップに繋がる便利なサービスです。
間取り図作成代行の専門業者は、基本的に“イラストレーター”を使用して、不動産会社の要望に合わせた間取り図を作成してくれます。今回は、イラストレーターの概要や、こちらで作成される間取り図について解説します。
目次
イラストレーターとは?
“イラストレーター(Illustrator、または省略にイラレとも呼ばれます)”とは、テキストと画像を組み合わせたレイアウトの作成やデザイン、線や図形を組み合わせたイラストの作成などができるツールをいいます。
こちらが多くの間取り図作成代行の専門業者に選ばれている理由は、他のソフトと比べたときの使いやすさです。
具体的には、以下のような理由です。
- 拡大縮小してもクッキリしている
- 印刷業界における標準形式
- 文字や図形を自由に配置できる
- 図やイラストが描きやすい
- フォント書体が使い放題
拡大縮小してもクッキリしている
間取り図作成代行の専門業者は、不動産会社の要望に合わせて、A4やB5など、あらゆるサイズに対応できる間取り図を作成します。
ただ、入手した画質の解像度が低い場合、図面を拡大・縮小すると、文字がぼけてしまったり、つぶれて読めなくなってしまったりしがちです。
一方、イラストレーターで作成した間取り図はベクターデータのため、チラシ用などに引き伸ばしたり、縮小したりしても、クッキリと見やすい状態のままキープできます。
つまり、編集ソフトのデータ保存機能が高いため、さまざまな用途に利用できるサイズで作成可能だということです。
印刷業界における標準形式
不動産会社もしくは印刷会社などは、作成した間取り図を印刷して使用することも多いでしょう。イラストレーターで作成する間取り図のデータは、印刷業界における標準形式です。
よって、拡大縮小しても色が変化せず、イラストの線も割れないため、スムーズに高品質な印刷を実現できます。また、あらゆる寸法の印刷に対応できるところも魅力です。
文字や図形を自由に配置できる
間取り図を作成する際は、居室や設備があるところに文字を入力する必要がありますが、どのような間取りなのかによって、文字の数や大きさなどは異なります。
閲覧する方が部屋のイメージを掴みやすいように、できるだけ見やすさを重視しなければいけません。その点、イラストレーターは、自由度が高く、どこにでも思惑通りの文字や図形を配置し、デザインすることが可能です。
また、文字間のバランスも細かく調整できるため、見栄えの良いレイアウトに仕上がります。
図やイラストが描きやすい
間取り図作成代行の専門業者は、いわば間取り図作成のプロフェッショナルです。しかし、そのプロフェッショナルであっても、他のソフトを使って完成度の高い間取り図を作成することは難しいでしょう。
イラストレーターを使用することで、他のソフトでは難しい図形の組み合わせが簡単に作れますし、線を描くための“パス”という機能を用いて、綺麗にイラストを仕上げることも可能です。
フォント書体が使い放題
間取り図に表示される文字には、さまざまなフォントが使用されます。
フォントによって第一印象は大きく変わってくるため、完成度の高い間取り図を作成するのであれば、複数のフォントを試しながら、もっとも適切と判断できるものを選択しなければいけません。
イラストレーターでは、プロのデザイナーなども利用する、約20,000種類ものフォントが使い放題です。もちろん、中には高品質な日本語のフォントも400種類近く含まれています。
間取り図作成代行の専門業者におけるイラストレーターの使い方
間取り図作成代行の専門業者は、イラストレーターを使い、主に以下の方法で間取り図を作成します。
- そのままトレースする方法
- 既存の間取り図に近づける方法
そのままトレースする方法
依頼原稿の内容をほとんど変更せず、そのままなぞるように作成する方法です。
例えば、WEBで使った解像度の低いデータは持っているけど、印刷用に作り直したいといった場合です。
依頼原稿をベースにブラッシュアップすることもできます。また、色情報なども併せて提出すれば、そちらも反映されます。
既存の間取り図に近づける方法
こちらは、既存の間取り図を参考にし、依頼主様の仕上がりのイメージに近づける方法です。
例えば、「〇〇サイトの間取り図のようなイメージで」といった依頼をすれば、依頼原稿の内容をそちらの既存間取り図のイメージに変更してくれます。
間取り図作成代行の専門業者に依頼する際のポイント
間取り図作成代行の専門業者の多くは、イラストレーターを用いて完成度の高い間取り図を作成しますが、より要望通りの間取り図を手に入れたいという場合は、事前に依頼する際のポイントを押さえておきましょう。
具体的には、以下のようなポイントです。
- 手書きの依頼原稿について
- 色について
- 居室名や言語の表記について
手書きの依頼原稿について
間取り図作成代行の専門業者は、基本的に手書きの依頼原稿には対応していないところも多いです。
手書きの場合、読みにくかったり細部が伝わらずうまく再現できないことが多いからです。
もし手書き原稿を考えている場合には、事前に相談してみてください。
色について
間取り図の色を変更してもらう場合は、できるだけ色を細かく指定しましょう。イラストレーターの機能にはカラーモードがあり、細かく選べます。
具体的には、RGB16進数やCMYKなどのコードで指定します。
例えば、「キッチンの色は“#FFFFF0”」「収納とパイプスペースは“C:0% M:0% Y:0% K:10%”」といったように要望を伝えることで、間取り図作成代行の専門業者は対応しやすくなりますし、双方の認識違いも発生しにくくなります。
居室名や言語の表記について
依頼原稿に記載された文字の表記について、言語の選択(日本語表記や英語表記)、サイズの選択(広さや長さの表記文字サイズ)が可能です。
ただし、“床下収納”や“家事室”など、やや特殊な名称に関しては、掲載する英語を指定しなければいけない場合があります。
また、「洗面所は“パウダールームではなく、”ユーティリティ“にしてほしい」「クローゼットは”CL“と略してほしい」など、細かい要望がある場合は、依頼原稿とは別途の資料を提出しましょう。
まとめ
ここまで、イラストレーターの概要や、こちらで作成される間取り図の特徴などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
イラストレーターは、依頼主様にとっても、間取り図作成代行の専門業者にとっても、非常に優れたツールです。
優れた機能があるからこそ、依頼主様の細かい要望に対応でき、利用用途に合った表現を実現できます。その結果、不動産会社の取り扱い物件の内容を高度に、理想的に、好印象で訴求できるようになります。